堕落ディザイアー

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超個人的・続編を早く観たい・観たかった映画6選

続編・シリーズという文化は映画界で広く使われていますね。好きな作品と内容の繋がった続編はファンにとっては嬉しいものです。中には「ワイルド・スピード」「ミッション・イン・ポッシブル」「エイリアン」「バイオハザード」「スター・ウォーズ」等々ご長寿シリーズとなって長く観客を楽しませ、大きなファン・コミュニティを形成しているシリーズもたくさんあります。

 

そんな一方で、中には続編を望む声がある中、色々な大人の事情で次作がやってこない作品もたくさんあります。あからさまに続編を匂わせる終わり方をして、そのまま情報がぱったり途絶えてしまう作品もあります。

 

というわけで、個人的に首を長くして続編を待ってる映画を並べてみました。

 

 

 

ワールド・ウォー・Z

ワールド・ウォーZ (字幕版)

キング・オブ・「続編はまだか」映画です。元々3部作の予定でしたが2作目は製作予定はあるものの監督が決まらずズルズルと当初のスケジュールを延期しています。1作目のこちらも元々の公開予定から1年も遅れ、さらに大人の事情(グロシーンのカットなど)からシーンの撮り直しも相次いで制作費をかなり無駄にしてしまった悲しい生まれの作品です。

ですが「ブラピ主演」「ゾンビ映画史上最高額の制作費」の名は伊達じゃありません。アホみたいなスケールで津波のようなゾンビパニックが描かれる、紛れもないゾンビ映画の歴史に残る名作です。

だからこそ続編を待ち焦がれています。

 

第9地区

第9地区 (字幕版)

この続編を待っているのは僕だけではないでしょう。ニール・ブロムガンプ監督はこの映画で一躍有名SF監督の仲間入りを果たしてその後も個性的な作品を撮り続けていますが、多くのファンはこの「第9地区」のその後を観たがっているはずです。

南アフリカに故障した巨大UFOで不時着し、そのまま地球の難民としてボロボロの生活を送るエビ人間のようなエイリアンたち。そいつらを管理する役人だった主人公ヴィカスは謎のエイリアン液体を浴びてしまい、自分の体もエイリアンへと変異してしまいます。

そんな主人公に「3年だ…3年で必ず戻る…」と言って修理した宇宙船で旅立っていったエイリアン・クリストファー。このセリフは誰もが「3年後には続編が待ってる……!」と捉えたことでしょう。

あれから8年。クリストファー未だ帰らず。

ヴィカスはまだエビエイリアンの姿でスラム街に暮らし、人間に戻って愛する奥さんの元に帰れる日を待っています。早く彼を救ってあげて。

 

クローバーフィールド/HAKAISHA

クローバーフィールド/HAKAISHA (字幕版)

マンハッタンを蹂躙する化け物を逃げ惑う市民が足下から撮った、という設定と手持ちカメラ風映像で話題になったPOVホラーの先駆け的作品です。「これは事件後に現場から発見された市民撮影のビデオカメラの映像資料である」というフェイクドキュメンタリーの設定で作られ、怪物の正体やら何やらの事情は一切が秘密のまま。観客の想像に任せるままになっています。

続編も話があり、事件を別角度から捉えた物語が作られるはずでした。が、その話はぱったりと途絶え、「精神的続編」とされる「10 クローバーフィールド・レーン」が公開されましたがこちらは直接のストーリー関連はありませんでした。

「10クローバー〜」も面白いSFサスペンスでしたが、この「〜HAKAISHA」は相当に優秀なパニックアクション映画でした。この世界観で、この怪物が暴れる様をまた観られるなら是非観たい作品です。

 

28週後

28週後… (吹替版)

イギリスの名作ゾンビ映画シリーズの2作目で、最終作となっています。1作目のタイトルは「28日後…」。そしてこの作品。じゃあ次は「28ヶ月後…」だね、と思うのが普通ではないでしょうか。いかにも続編がありそうな終わり方なのもそんな期待を煽ってきます。

退廃的な世界観。絶望的なのにどこか美しさすら感じる作り込みの風景。シリーズのテーマになっている音楽はホラー映画史に残る名BGMのひとつだと思います。

哲学性・芸術性すら感じる傑作終末映画です。この世界観を始めて観る新鮮味をもう一度感じたいです。

 

ターミネーター4

ターミネーター4 (字幕版)

未来からターミネーターがやってくるお決まりのシリーズ3部作の果てに、とうとうその「ロボットとの戦争が起きた未来世界」を描いたSFアクション映画です。

ディストピア終末映画が好きな層にはたまらない映画ですが、シリーズの定石を捨てて一からやり直した結果は多くの人に受け入れられず評価はいまいち。シュワちゃんの映画界復帰もあって「ターミネーター5」の製作は打ち切られ、何ともいえないリブート作が作られました。 

個人的には未来を描いたこちらのシリーズが続いてほしかったです。

 

アバター

アバター (字幕版)

映画界の興行収入歴代1位の記録を持つSF映画です。ジェームズ・キャメロンが自分で自分の記録を塗り替えました。

続編もうすぐもうすぐ詐欺なシリーズ?です。「続編は2014年」「続編は2016年」と引き延ばされ続けていますがようやく次作の撮影が始まったのだとか。遅いよ。

ジェームズキャメロンはこの「アバター」をあと3本とか撮るみたいですが、一体何年かかるのか。それまで彼は生きているのか。

この映画も賛否両論な作品ですが、なんやかんや世界一の映画の続編はやっぱり楽しみです。尋常じゃない作り込みのあの映像世界が10年の技術の進歩を踏まえてどんな進化を遂げてスクリーンに帰ってくるのか。今から待ち焦がれてます。

ハリウッドPOVホラーの王様 『クローバーフィールド/HAKAISHA』感想

クローバーフィールド/HAKAISHA (字幕版)

 

ニューヨークのマンハッタンに突如現れた謎の巨大生物が街を蹂躙する中、その真下を逃げ惑う市民の逃亡劇を手持ちカメラの視点から描いたモキュメンタリー(ドキュメンタリー風に作られたフィクション)作品です。

POV(Point Of View)という、一人称視点で撮影する手法をとっています。

 

公開は2008年。今でこそPOVホラーは一大ブームになって珍しいものではなくなっていますが、この映画の公開はまだPOVというジャンルすらなかった時代ですね。そんな時代に当時としてはかなり実験的なプロモーション・内容で製作され、その結果興行的にも批評的にも大成功を収めたチャレンジングな作品です。

 

撮影手法以外にもその宣伝方法も徹底したフェイクドキュメンタリー方式になっています。公開までその内容は一切分からず、明らかになっていたのは上の破壊された自由の女神像のビジュアルイメージだけ。

さらには偽の事故映像や架空の企業のホームページがネットに流され、かなりのこだわりをもって世界観が作られていました。

 

 

 

POVブーム到来以前の作品ながら、そのクオリティは数あるPOV映画を今なお押さえて圧倒的なスケールを見せています。画面の動き、パニックシーンの映し方、臨場感、全てが神憑っています。得体の知れない化け物が頭のすぐ上にいる恐怖や、混乱した街中を走る不安感、何も情報がない心細さ。ここまで緊張感のあるPOV映画は他にどれだけあることやら。

 

全編通して、事故映像を間近に捉えた一般市民の撮影動画のような生々しい迫力があります。あまりにもよくできたパニック描写は9.11の動画資料を参考にしたんだろうな、と思える絵面が多かったように思えました。

 

 

 

そしてPOVの定石がまだなかった時代の映画なんだなあ、と思える場面もあります。

「いつまでカメラを回してる気だ!撮影なんかしてる場合じゃないだろう!」「何が起きているか伝えないといけないんだ!カメラは置かないぞ!」みたいな今では定番のやり取りが作中ほぼないんですよね。友人のパーティーでカメラ係を務めることになっただけのきっかけから、決してカメラを手放さず状況をナイスアングルで撮り続ける青年ハッドの根性に頭が下がります。僕らが映画を楽しめるのは彼のおかげです。

 

それにしてもなんでこいつはこんなにもカメラ回しが上手いのか。素人とは思えない腕です。目の前に怪物、後ろからは米軍の大攻勢で爆発や銃撃や建物崩壊のオンパレードになっている状況ですら的確にモンスターを見上げるアングル、米軍をかっこよく映すナイスショット、自分たちの立ち位置を分かりやすく、と観客に優しい画面をくれます。ブレブレで何が起きているか分からないなんちゃってPOVは見習ってほしいですね。

 

 

 

文句なしに面白いです。POV映画としては100点満点の作品です。これに並ぶPOV映画は数える程しかないのではないでしょうか。

 

タイトルを同じくする映画「10 クローバーフィールド・レーン」もありますが、ストーリーの直接的なつながりはありません。「精神的続編」ということらしいですが、わずかに世界観もつながっていたりして今後どういう展開が待っているのか見ものです。