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堕落ディザイアー

皆で堕ちれば恐くない

演出力の勝ち 『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』 感想

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2016年の映画です。ジャンルはミステリーアクションとかになるのかな?

 

2013年の映画『グランド・イリュージョン』の続編です。前作でチーム「ホースメン」を組んでマジックを応用した完全犯罪を成し遂げた4人の天才マジシャン達が再集結します。

 

 

 

まずキャストが豪華です。主演のジェシー・アイゼンバーグは『ソーシャル・ネットワーク』『ゾンビランド』『エージェント・ウルトラ』なんかで完全に人気俳優です。童貞っぽい貧弱ボーイの役が多い一方でこんなイケメンにもなれるんですね。

 

他にもウディ・ハレルソンデイヴ・フランコ、『アベンジャーズ』でハルクを演じたマーク・ラファロが続投してます。

 

そして出演陣で一番有名なのは『ハリー・ポッター』シリーズで主人公だったダニエル・ラドクリフくんでしょうね。今回はまさかの悪役です。しかも性格が悪いのなんの。嫌〜なやつです。

 

 

 

前作は「ホースメン」のマジシャン達4人がいかにFBIの追跡を逃れて完全犯罪をやり遂げるか、みたいな話でしたが、今回はダニエル・ラドクリフ演じるIT悪党のウォルターとの戦いがメインです。超テクノロジーのとあるチップを巡ってホースメンとウォルターの一味が攻防を繰り広げます。アクション要素が強くなりました。

 

まとまりよく収まった前作と比べるとストーリーは少しとっ散らかってる印象です。メインになるチップ騒動とディランの因縁とその他諸々が入り組んで今誰が何のために何やってるんだっけ……となる場面が時々ありました。

 

そして「ホースメン」の超絶マジック完全犯罪の場面がもっと見たかったかな。今回は彼らの手口をじっくり見せるのがチップを盗む場面くらいしかなかったので少し物足りない後味でした。最後のマジックはトリックが大味でざっくりしてたし。

 

あとヒロインが交代してたのもちょっと残念です。契約で揉めたりしたんでしょうか。まあ新ヒロインのルーラも愛嬌があって可愛かったけど。「ヘンリー(一作目のヒロイン)はどうした?」「辞めたんだってよ」だけじゃちょっと気持ちを切り替えて感情移入するのは難しかったです。

 

 

 

そんなストーリー面には気になるところもあった本作ですが、演出・映像面ではさすがのクオリティでした。

 

とにかくマジックの演出がかっこいいです。トランプのトリックを駆使してチップを盗み出す様はやり過ぎ感があったけど、非現実的な様が逆に映画的で派手で笑えます。ストリートマジックでの水の演出とかトランプの吹雪の中に消える演出とか、「かっこええ〜」と思わず口に出てしまいました。

 

華やかで派手な演出を重視するマジックショーって映画との相性良いですね。場の主役として観客を魅了する主人公たちマジシャンの画面映えはさすがです。あいつら皆顔もいいしな。そりゃモテるわ。

 

 

 

そんなわけで、思い返せばストーリーのまとまりがいまいちに感じたけどそんな感想を黙らせる演出パワーを持った映画でした。マジックシーンの有無を言わせないかっこよさのために観る価値があります。

 

トーリーは完全に前作からの続きなのでこちらの予習も是非。

背景のある音楽 mol-74

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最近話題を集めてるバンド、mol-74です。元々知る人ぞ知る的なバンドだったのがここ最近のハイペースなMV公開で俄然注目されてるように見えます。「もるかる まいなす ななじゅうよん」と読むそうです。「かる」の部分がどこなのか未だに解明できない。

 

聴き入るハイトーンボイスが何よりの特徴です。最近流行の少年らしいボーカルとはまた違った、透き通って溢れる流水のようなファルセットです。綺麗な歌声です。ひたすら綺麗。

 

バンドとしてもそのボーカルを主軸に据えて曲作りがされてるみたいですね。徹底したシンプルなサウンドで、音の派手さではなく緻密に構成された曲展開で盛り上がりを作っています。とんでもないバランス感覚だと思います。

 

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彼らのキャリアの前半で公開されてる曲はどこかひんやりした世界観が共通してるように見えます。「北欧っぽい」と時々言われていたのを目にしましたが、まさにそんな感じ。ジャンル的に北欧っていうよりは空気感がそう。空が白んできた秋の早朝の冷たい空気に触れてるような音楽です。

 

そしてMVで描かれる風景がとにかくその曲とぴったりマッチしてます。以前読んだインタビュー記事でボーカル武市さんが曲から思い浮かべられる景色や時間・温度などのイメージにかなりこだわりを持っている、という話をされてました。どの曲もその後ろにはそれぞれの風景が浮かんでいます。

 

期待の新鋭・mol-74が語る「音楽のファストフード化は悲しい」 - インタビュー : CINRA.NET

 

 

 

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ここ最近公開された曲は以前とはまた違ったイメージ・色が見えます。透き通る淡い青色の風景に、赤みが差してきたような感じです。そしてその背景に明確なイメージが見えることは共通して徹底されてます。

 

歌声やシンプルな音色の構成などサウンド面の聴き所もさることながら、メロディのキャッチーさも一貫して魅力的な要素の一つです。どの曲も歌メロが記憶に残ります。楽器との調和も完璧で一切の無駄なく洗練された完成度だと思います。

 

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最新の曲になるにつれてキャッチーさが増してると思います。武市さん本人もインタビューで音楽性の変化について語ってました。「大衆受けを狙い始めた」「売れ線に走った」とかのネガティブな変化では決してなく、揺るがない「mol-74」という個性の中で新しい色を見せてくれてるんだなあ、と感じてます。

 

 

 

そんなmol-74の新しいミニアルバムがもうすぐ発売です。 予約できるそうです。

 

これまでに4枚の音源を全国流通してます。これはひんやりした音楽性が特徴的だった頃のミニアルバム。 

 

インディーズながら結構な注目度を集めてるみたいだし、この音楽性を保ちながらもっと有名になってほしいです。