堕落ディザイアー

映画ブログ/音楽ブログ/音楽活動報告ブログです 好きなカテゴリでお楽しみください

終始漂う異色さ 『ダークレイン』感想

ダークレイン [DVD]

 

メキシコのホラー?サスペンス?ミステリー?はたまたコメディ?なのか、とにかくジャンルを形容し難い映画です。

 

終始白黒の画面で今どきの映画にも古い映画にも見える不思議な雰囲気が終始漂っていました。最初は古典的なミステリ小説のような物語が繰り広げられてるように感じてましたが、その中に何か言いようのない気持ち悪さがずっと潜んでいたのが印象的です。

 

1970年代のメキシコ。異常な豪雨で運行が止まったバスセンターで立ち往生する人々。彼らのうちの一人が突然苦しみ出して倒れ、再び起きたときには容姿が異様な変貌を遂げてしまいます。それは何かのウイルスなのか。そのウイルスはどこから来たのか。豪雨となにか関係があるのか。上手く話が展開して最後は誰もが驚きつつも納得するような結末です。

 

 

 

映画の要所要所に隠された伏線が秀逸です。何度も展開に誤摩化されたり、誘導されて製作者の狙った方法にミスリードされてしまいました。低予算感は否めないし、映像効果も特別凝っているわけではありません。派手な展開もなく、インディーズっぽさすら感じられる作りの映画です。

 

それでも物語がどうなるのか見入ってしまうし、異様な世界観に引き込まれて気持ち悪さを感じながらその独特の空気にどこか魅力を感じてしまいます。話の面白さと工夫で魅せるタイプの映画です。が、作品としてのパワーがとてつもないです。異様です。妙な狂ったパワーでグイグイ来られて、何がなんだか良く分からないうちに「すごい映画だなあ」と納得させられてしまいます。

 

こういう映画が知る人ぞ知るカルト映画として語り継がれていくんでしょうか。具体的に何が新しいとかどこか凄いとか説明しづらいんですがとにかく凄い映画なんです。なんというか、「怪作として知られる古いモノクロ映画」が2017年の今になって新しく世に1本生まれたような作品です。ただ世界観がぶっ飛んでいるだけでなく、ちゃんと考えさせられるようなカタルシスが後に残るのも良いです。

 

 

 

その異様さは是非自分で観て実感してみてください。

 

www.youtube.com