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銃撃戦が全て 『デイライツ・エンド』感想

デイライツ・エンド(字幕版)

完全にノーマークの作品でしたが、Netflixで何となく観てみたらかなりの掘り出し物でした。

 

内容はいわゆるゾンビものに該当するでしょうか。「謎の感染症が蔓延して文明が崩壊した世界を1人で旅しながら生き延びていた主人公が生存者のグループと出会い、彼らと協力しながら凶暴化した感染者に立ち向かう」という物語です。

 

この感染者は全力疾走しながら人間の血を求めて襲ってきて、弱点は日光(浴びると全身が焼けて死ぬ)というもので、ゾンビというよりは吸血鬼とかアンデッドとでもいう存在です。

 

ぶっちゃけて言ってしまえば「アイ・アム・レジェンド」に出てくる感染者そのまんまですね。

 

 

 

そんな感染者が群れをなして襲ってくる中、ジョニー・ストロング演じるタフな主人公や生存者グループの面々が生き残るために戦います。主人公は自分の妻を感染させて死に追いやった一際大柄で凶暴な感染者を宿敵として見ていて、ボスキャラ的存在であるそいつを彼が仕留めようとするのがストーリーのメインになります。

 

それと平行して、警察署を拠点にしていた生存者グループが主人公に協力しつつ、飛行機で街から脱出するために空港までの移動の足(車)を確保しようとするストーリーが描かれます。

 

 

 

ストーリー展開やキャラクター描写は雑としかいいようがなく、主人公以外はぎりぎり誰が誰だか分かる程度の個性しかありません。

 

彼らの会話や心理描写にはそもそも説得力を持たせるつもりがないとしか思えないような展開もあり、なんでこいつらが主人公の復讐に協力してくれたのか、そのせいで大勢の無意味な犠牲が出たのになんで最後は主人公がかっこつけてハッピーエンドな雰囲気になっているのか正直よく分かりませんでした。ストーリーに期待して観ると間違いなく後悔するでしょう。

 

 

 

そして、そんな物語としての欠点を補って有り余るのが、圧倒的なかっこよさの銃撃シーンです。

 

本物の特殊部隊さながらの無駄のない動きやリアルな銃撃描写がいちいちかっこよく、製作陣はこれが撮りたかったんだろうなあ、と思わされる力の入れ具合です。

 

どちらかというと、「かっこいい銃撃戦を撮るためにシナリオを(一応)作って映画にした」ような作品ではないでしょうか。

 

とにかく銃を構える動き、敵を撃つ動き、次の目標に狙いを移す動き、チームでカバーしあいながら退却する動きなんかが全て完璧なかっこよさです。戦闘シーンに労力を100%全振りしたのでしょう。尺の配分でも2時間弱のうち実に半分近くが銃を撃っています。

 

人間ドラマ(笑)シーンでは片手で数えるほどの主要キャラ以外空気だった脇役の皆さんが、戦闘シーンになった途端に俄然輝きだします。それぞれがそれぞれの愛銃を手に感染者に立ち向かい、1人また1人と散っていきます。いかにも中二病の男の子が好きそうな描写が続きます。

 

 

 

細かいところは気にせず、アクションシーンだけを観るべき映画です。「銃撃戦がかっこよかった」意外の感想を残すことを許さない潔い作りでした。

 

そして、地味にランス・ヘリクセン(『エイリアン2』のビショップ)が出演しているのが見どころ。すっかりお爺さんになって、骸骨のようだった若い頃より随分と太った彼の勇姿を見届けましょう。

 

 

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