堕落ディザイアー

ずっと家でゴロゴロしながら映画を観ていたい

誰もが不運な殺戮劇 『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』感想

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [DVD]

13日の金曜日」を初めとした「田舎のキャンプ場で大学生たちが殺人鬼に襲われる」という定番のシチュエーションを皮肉ったスプラッターコメディです。

 

田舎の湖のほとりにあるキャンプ場へ向かう大学生たち。その道中、いかにも怪しい目つきの男2人組と出くわします。「きっとあいつらはサイコの殺人鬼だ!」と決めつけて警戒する大学生グループですが、実はその2人は「見た目が怪しいだけの純粋なバカンス客(2人で湖に釣りをしに来ただけ)」でした。

 

しかし2人を殺人鬼だと思い込んだ大学生たちは勝手に緊迫していき、焦って暴走しては一人また一人と自滅して死んでいって…というお話です。

 

 

 

殺人鬼扱いされた2人は湖に落ちた大学生のひとりを救い上げて介抱してあげるなどむしろ善人なのに、「彼女が攫われた!」とそれが引き金になって残りの大学生たちは勇んで救出に駆けつけます。

 

そして転んでは木に突き刺さり、つまづいてウッドチッパーに頭から突っ込み、銃が暴発して自分の頭を撃ち抜きます。どの死に方もいちいちグロいはずなのに、彼らの死に様のあまりのしょうもなさに思わず笑いが出ます。

 

特に「ここに突っ込んでください」と言わんばかりにウッドチッパーが登場するシーンはあまりにもあからさまな伏線で、その時点でちょっと笑ってしまいました。

 

男2人組の方も「狂った大学生グループに襲われてる!」と誤解して対抗するので事態はさらに泥沼になって収集がつきません。殺人鬼なんてどこにもいないのにグロテスクな死の連鎖が止まらない様は完全にコメディですが、絵づらはスプラッター全開のモロR15+です。

 

 

 

誤解されて災難に巻き込まれる男の片方、タッカー役としてアラン・テュディックが出演してたのが印象的です。「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」でシモンズの部下ダッチを演じてたのが一番有名でしょうか。

 

ピクサー映画の世界からそのまま出てきたようなアニメ顔で妙に憎めない可愛いおっさんキャラが印象的なこのアラン・テュディックと、一緒に災難に巻き込まれるデイル役のタイラー・ラビンがいい味出してました。

 

見た目は確かに田舎者のおっさんだけど二人とも善人で、大学生たちに見た目だけで判断されてただただ可哀想で同情できます。

 

そして思い込みの激しい大学生グループのリーダー格・チャドくん。ジョシュ・ハートネットを水でふやかしたような彼の顔は妙に見覚えがあると思ったら、「ファイナル・デッドコースター」で序盤に死んでしまう主人公の彼氏を演じてた俳優ジェシー・モスでした。

 

童顔が印象的な彼ですが、この映画の撮影当時は29歳くらいだったはずなのにどう見ても20歳そこそこの大学生にしか見えない若々しさはさすがです。

 

 

 

基本的にはお互い誤解しあったおじさんと大学生たちの珍バトルがくり広げられるストーリーですが、終盤には捻りの効いた展開も待っていて飽きませんでした。90分弱でさくっと見れるのも魅力です。

 

画的にはかなりグロめなのでスプラッターが苦手な人は注意が必要ですが、このくだらなさ・バカバカしさは模範的アメリカンコメディって感じでかなり好きでした。

 

好きな人はとことん好きなタイプの映画だと思います。個人的には超おすすめです。

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [DVD]

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [DVD]