堕落ディザイアー

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ちょっぴりホラーな王道クレしん映画 『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』感想(ちょっとネタバレ)

映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃

このブログはどちらかというと洋画メインのレビューブログですが、Amazonプライムに入ってるのをふと見てみたらふつうに面白かったので感想を。

 

クレヨンしんちゃんの劇場版は大人でも楽しめる作品が多いことは結構知られてますよね。「オトナ帝国」「アッパレ!戦国大合戦」や最近だと「ロボとーちゃん」なんかが大人が泣ける感動作として有名です。

 

そして笑いの要素や、意外にもホラー的な要素でも大人も十分楽しめる作品が多いクレしん映画。「踊れ!アミーゴ」の前半は王道パニックホラーとして優秀だし「ヘンダーランド」も不気味な要素がありました。テレビ作品もホラー回で有名なのがいくつかありますよね。

 

この「ユメミーワールド」も、ギャグの畳み掛けの中にもホラーな一面も合わさってて楽しめました。アニメ映画の歴史に残るレベルの過去の名作には並べないかもしれませんが、評価の低迷が著しかった近年の劇場版クレしんの中ではトップレベルに面白い方じゃないでしょうか。

 

今回は映画オリジナルのゲストキャラが少なかったですね。物語の中心となる少女「さきちゃん」とそのお父さん、回想や夢の世界で少し出てきたさきちゃんのお母さんくらいではないでしょうか。(ちなみに、毎年恒例のゲスト芸人キャラはとにかく明るい安村でした)

 

その分、野原一家やかすかべ防衛隊の面々の出番が多かった印象です。クレしん映画は大体が野原一家の物語か、風間くんネネちゃんマサオくんボーちゃんらお友達との友情物語のどっちかに軸が置かれることが多いので、その両方の側面を併せ持つ作品は珍しいんじゃないでしょうか。

 

夢の中での皆の能力にそれぞれの個性や性格が現れていて面白かったですね。ひろしのヒーロー願望とみさえのモテモテセレブ願望は予想どおりでしたが、ひまわりの理想の夢が「もっと体がおっきく成長すること」というのが可愛かったです。大人になる、という感覚がまだ分からないのか夢の中では単純にそのまま3mくらいに巨大化するんですね。

 

その一方でシロは長足俊足のサラブレットみたいな体形になっていて、「3分ポッキリ」の時もそうでしたが一貫してこれが本人の希望なんですね。ドラえもんの妄想と一緒だ。

 

風間くんが政治家、というのはちょっと意外でした。ずっと夢は社長じゃなかったのか。まあ野心の強いエリートキャラには政治家も似合ってたけど。ネネちゃんのアイドル、マサオくんの漫画家、というのはこちらも予想通りで作中の設定と一貫してますね。

 

ボーちゃんはそのまんま石になりたいんですね。最終的には隕石になってさきちゃんの悪夢の元凶に墜落というとんでもラストでおいしいところ全部かっさらっていきました。「み ん な ど い て え~」ゴゴゴゴゴと突っ込んでくる展開は草です。

 

一応今回はラスボスポジションになるさきちゃんのパパですが、その行動も娘が大事だからこそでした。なので世界征服を企む悪者とかそういう純粋な「悪」のポジションのキャラが今回はいませんでしたね。

 

だからこそ、ストーリーがそんなに重くなることもなくさらりと見れたんだと思います。後味も良かったし。個人的には「ロボとーちゃん」のラストはあんまりにもあんまりだと思ってたのでこのくらいの方が好きだな。

 

その一方でさきちゃんの悪夢の描写とかは容赦なくて、ちょっと小さい子はこれ泣いちゃうんじゃないかな、というレベル。お母さんが朽ち果てたミイラのような容貌になって追いかけてくるシーンは下手なホラー映画を凌駕する恐怖度です。ギャグ多めの作品だけに不意の描写でふつうにビビってしまった。

 

最後はふつうにさきちゃんもトラウマを克服して優しいお母さんを夢見れるようになったわけですが、トラウマシーンでギブアップしてこのラストまで見切れない子もいたのでは……

 

とはいえ、エンタメアニメ映画としてはバランス良く見ごたえある面白い作品でした。大人が見ても十分面白いと思います。僕はふつうに楽しめました。

 

というか一部の芸能人ネタとか子どもじゃ絶対分からんだろ……というどう考えても保護者を狙ったネタも多めです。

 

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