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珍しい「自転車アクション」映画 『プレミアム・ラッシュ』感想

プレミアム・ラッシュ (字幕版)

ニューヨークのとある自転車メッセンジャーが客から1通の便箋を受け取ったことから、その便箋をめぐる事件に巻き込まれてしまうアクション映画です。なかなか珍しい「自転車アクション」ですね。

 

メッセンジャーとして働く主人公の青年ワイリーを「(500)日のサマー」や「インセプション」のジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じてます。ものすごくイケメンというわけじゃないのに不思議とかっこいい俳優ですね。今回も生意気な若僧感が出てて好きでした。

 

そして彼の配達する便箋を執拗に狙う悪徳刑事マンデーを個性派俳優マイケル・シャノンが演じます。ちょっと正気を外れたような強面が印象的なマイケル・シャノンですが、やっぱりヤバいおじさん役を演じたらさすがですね。いかにも衝動的に暴走しそうな感じが似合ってました。

 

 

 

メッセンジャー」というと日本ではあんまり馴染みがない仕事ですが、つまりは現代版の「飛脚」でしょうか。常に渋滞が起きてる過密都市ニューヨークで届け物の急用がある人のために、自転車で車の間を走り抜けながら荷物を速攻で届ける配達人のことを言います。

 

作中でも描かれてますが、無謀で無茶な運転をする人も多いみたいで一般的にはけっこう「嫌われ者」みたいですね。主人公ワイリーはその中でも特に命知らずらしく、刑事マンデーに追われるときなんかは道路を逆走したり信号無視したり歩道を走りだしたりやりたい放題です。

 

そんなワイリーの自転車アクションがこの映画の一番の見どころで、こんなのどうやって撮影したんだと思える無茶な走りが盛りだくさんです。本当にニューヨークの街中を無謀に走り回ってるようにしか見えなくて、ロケの様子が想像できません。

 

 

 

ストーリーは至ってシンプルですが、ワイリーが巻き込まれる事件の全容の描き方が上手くて最初から最後まで話のテンポをしっかり維持してます。それに合わせてアクションもテンポがいいので、ずっと疾走感が溢れていて気持ちいいです。

 

小生意気なワイリーのキャラももちろんですが、とにかくマンデーの「危ないおっさん」感が良かった。彼のキャラクターがこの映画のスリラーとしての面白さの肝でした。悪党としてはかなり小物なのに「刑事」という最強の身分を持ってるので、現実的にめんどくさい脅威としてしつこく迫ってくる感じが最高にうざいです。

 

そして個人的に、事件の発端になった女の子がかわいかったです。どこかで見たことあると思ったら実写版「DRAGONBALL EVOLUTION」のチチ役の子ですね。ドラゴンボールの方は本人的にも黒歴史になってしまったでしょうが、この映画ではルーシー・リューをかわいい系にしたような感じで普通に美人でした。そんな彼女の涙に動かされちゃうワイリーも良い。

 

 

 

小粒ながらキャストも作りもしっかりした良作で、何より「自転車がメインのアクション映画」という貴重な作品です。アクション映画好きなら一度は見て損はないでしょう。

 

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